編集サヴマトンカラー
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2010/11/16 [Tue] 22:42:42 » E d i t
1.ルノーはエンジン以外でも最良の選択をした

アロンソの夢を打ち砕いたルノーのペトロフ。直線の多いヤス・マリーナ・サーキットで、最終戦に新品エンジンを残していたルノーがエンジンパワーのアドバンテージを生かし、フェラーリを抑えきったことは紛れもない事実だ。しかし、果たしてそれだけだろうか。もう一つ、ルノーはフェラーリよりも優れたFダクトを搭載していたことは注目に値する。

リアウィングの空気の流れをストールさせ、ドラッグを減らして直線スピードを伸ばすFダクトの効用はもはや疑う者はいない。シーズン屈指の高速コースであるモンツァでは、フラップをほぼ完全に寝かせたローダウンフォースパッケージに匹敵、あるいはそれ以上の効用をもたらした。

ルノーがシンガポールから搭載したこのFダクトは、リアウィングのフラップに吹き付ける初期のタイプとは異なり、メインプレートに吹き付けるタイプのもの。このタイプがより強力な効果を生み出すことが証明されると、こぞって他チームが追随した。最初にFダクトを持ち込んだマクラーレンでさえ、このタイプを模倣したのだ。しかし、フェラーリはこのFダクトをなぜかコピーしなかった。

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この新型Fダクトはルノーのオリジナルではない。フォースインディアが最初に投入したソリューションであり、それを最初に見習ったのがルノーであった。ちなみに、フォースインディアのマシンVJM03を手掛けたのはかつてルノーのマシンに携わったマーク・スミスであったことは単なる偶然であると筆者は考えている。

2.アロンソはスーパーマンではなかった

もはやチャンピオンの望みはないかと思われたフェラーリだったが、聖地モンツァでアロンソが優勝すると、シンガポールで連勝を達成。韓国GPでは波乱のレースを制し、一気にポイントリーダーへとのし上がった。このとき、シーズン開幕戦のウィナーが彼であり、ミハエル・シューマッハを打ち負かしたのも彼であったことを多くの人が思い出したことだろう。この男は特別な存在であると誰もが認め、彼の3度目の戴冠は手堅くも見えた。

しかし、チームの作戦のまずさも手伝い、日が完全に沈んだサーキットでアロンソは窮地に立たされていた。彼の前に立ちはだかるのは、ベッテルでもウェバーでもハミルトンでもなく、新人のペトロフだった。ルーキーを抜きあぐねる元王者の姿に、誰もが違和感を感じた。ルノーエンジンにアドバンテージがあったとはいえ、誰がこんな幕引きを想像しただろうか?シーズン終盤に奇跡的な追い上げを見せた彼にも、不可能なことがあったのだ。

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3.フェラーリのミハエル依存症は深刻

アロンソをスーパーマンだと錯覚したのは、我々だけではない。彼を間近で見てきたチームは、アロンソこそミハエルに代わるフェラーリのエースドライバーだと考えている。事実スクーデリアのモチベーションは高く、素早いピットワークは12チーム随一。コンサバティブな作戦を着実に遂行し、かつ想像以上の結果をチームにもたらすアロンソこそ、フェラーリが長らく求めていたドライバーだった。

しかし、最終戦ではアロンソはチームの期待に応えることができなかった。いや、正確にはチームのミスをアロンソがカバーすることができなかったのだ。アロンソはチームに言われた通りの仕事をこの日も遂行した。しかし、唯一アロンソはチームのリクエストに応えられなかった。それは”ペトロフを抜け!”だった。

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裏切られた思いだったのはどちらか。いや、お互いがそんなことを感じているはずがない。しかし、失望の日の夜、アロンソがホテルでメルセデスGP離脱が決定的なロス・ブラウンに電話をかけていたとしても不思議ではない。

4.ハイドフェルトへの逆風は一層強さを増した

メルセデスGPのシート争いに敗れ、今季途中にザウバーから復帰を果たしたベテランドイツ人ドライバーは、わずか4レースの出場にも関わらず、デ・ラ・ロサのポイントに並んで実力を証明した。しかし、彼を正当に評価する声は現在も驚くほど少ないと言わざるを得ない。

彼の来季のシート獲得の最大のライバルと言えるのは、潤沢な資金とアブダビの印象的なレースでシーズンを締めくくったペトロフだ。数少ない”まともな”レースシートといえるルノーを狙うのは、かつて表彰台の常連でもあったハイドフェルトにとっては当然の選択肢であり、今年の後方グリッドを彩ったマシンを拒むのもまた自明の理である。

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しかし、彼には持ち込むスポンサーがない。加えて現在は、跳ね馬の前で今シーズンを終えたルーキーにスポットライトが当たっている状況だ。アブダビの週末を苦々しく思っていたのは、一人だけではなかったのかもしれない。自らを抜擢してくれたチームオーナーに別れを告げた夜、ニックがアロンソの部屋をノックしたとしても不思議ではない。



うーん・・・やっぱ難しいわ。

テーマ:2010F1GP - ジャンル:車・バイク

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