編集サヴマトンカラー
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2011/02/07 [Mon] 21:00:00 » E d i t
SUPER GT(以下GT)はまさに国内モータースポーツ人気を支える「最後の砦」と言っても過言ではないでしょう。しかし、その最後の砦も崩壊の危機に瀕している、と言ったらどれだけの人が同意してくるでしょうか。

少なくとも私はそう思うファンの一人です。近年は日産のGT-R、ホンダのHSV-010の投入による盛り上がりと、絶妙な性能調整によって演出される接戦で何とか人気を維持しているGT・・・。そう表現すると噛み付いてくるファンもいるかもしれませんが、何も私は批判しているわけではありません。これも一つの完成したレースの姿、日本のモータースポーツが導き出した答えの一つだと支持しています。まぁ、そのことはひとまず置いてといて。

・車両更新=”空気の入れ替え”に過ぎない。

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とにかく、そうした形でファンの心を惹きつけ続けているGTですが、近年はじわりじわりと参戦台数が減少。GT500からGT300クラスへの鞍替えを始める名門チームも出てきました。とりわけGT500クラスに関しては、GT-R人気とHSV-010による活性化で人気を維持しているものの、行き詰まりを見せている感はぬぐえません。それではいけないと、某モータースポーツ誌もアノ手コノ手の企画、特集を組んで盛り上げに躍起。しかし、メディアの中身をよーく見てみると、「トヨタのSC430に替わるニューマシン(LF-A?FT-86?)の到来に乞うご期待!」という、結局は車両更新による”空気の入れ替え”作戦に望みをつなぐことしかできていないというのが現状です。

ここで、「いやいや、一つ忘れているでしょう!」とお思いのアナタ。確かにGT界隈の話題で今活発なのが、DTM(ドイツツーリングカー選手権)との車両規定統一化です。

・DTM側からもたらされた車両規定統一の話

GTとDTMとのレギュレーション共通化は、2013年シーズンからの実現を目指して議論が大詰めを迎えているようです。テクニカルレギュレーション、つまりお互いの車両規定を統一化することには、それぞれのカテゴリーの参戦車種を増やしてレースを活性化させよう、という狙いがあります。GTでアウディやメルセデスが、逆にDTMでGT-Rなどが走る光景を目にすることができるかもしれない、とうことです。

*SUPER GTとDTMの技術規定統一化のポイント
1.規則統一化はDTM側から申し入れがあったこと
2.両カテゴリーともに自動車メーカーとの深いかかわりがあること
3.日本側の話し合いにはJAFマニュファクチャラーズ部会の作業部会が進めていること
4.統一化には両カテゴリーの性能の均等化が前提となること
5.シリーズ運営やスポーティングレギュレーションについては不可侵であり、独立したものとすること
6.合意に達すれば、DTMのメーカー2社、あるいは3社が2013年にGTへの参戦を計画していること

*両カテゴリーの主な違い
SUPER GT/DTM
・セミ耐久/スプリント
・2クラス混走/1クラスのみ
・複数のタイヤメーカー/ワンメイク
・エンジンはV8 3.4リッター/V8 4.0リッター
・ベース車両は2ドア/4ドア



話し合いの細かな経過は不明ですが、報じられている情報によると、DTMはGTの規則に合わせて車両をクーペタイプにすることでおおむね合意。あとは細かいパーツ部分での議論を残すだけ、といった感じのようです。JAFマニュファクチャラーズ作業部会の柿元邦彦会長によると、最終的な合意に達するのもそれほど時間を要しないとの見通しを示しています。

上記のポイントで注目すべき点は、DTMのメーカーチームがGTへの参戦をすでに計画しているということです。これは昨年4月時点での情報のため、方針転換している可能性はありますが、DTMがそれだけGTというカテゴリー、そして日本の自動車市場に対して魅力を感じていることがうかがえます。

日本メーカーVSドイツメーカーという新しい構図は、GTに新しい魅力を生み出す可能性が秘められていることは間違いありません。ファンとしても非常に楽しみで仕方がない、というのが本音です。しかし、本当にこの車両規則統一が、GTにとって、日本の自動車メーカーにとって、もっと言うならば日本のモータースポーツ界にとって、良い結果をもたらしてくれるのでしょうか?

ファンの視点からではなく・・そう、例えば日本の自動車メーカーの立場になって考えてみるとどのような展望が見えてくるのでしょうか?中編に続きます。


photo by yunick'09
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